村上春樹『一人称単数』における語り手の「記憶」 ―各短編のつながりを中心に―
學年 110
學期 2
出版(發表)日期 2022-06-30
作品名稱 村上春樹『一人称単数』における語り手の「記憶」 ―各短編のつながりを中心に―
作品名稱(其他語言)
著者 葉夌
單位
出版者
著錄名稱、卷期、頁數 台灣日語教育學報 38, p.278-303
摘要 村上春樹の『一人称単数』(2020年.文藝春秋)は、八つの短編を収録した短編小説集である。「三つの短い話」というタイトルで『文學界』に掲載された三編には「死」という共通項が際立っている。一方、同じく『文學界』に掲載されているが、タイトルは「連作短編「一人称単数」」となった四篇において記憶と自分の内面との関係性が共通している。計量テキスト分析を通して、「「ヤクルト.スワローズ詩集」」は『一人称単数』において異質の一編として浮上してきた。「ヤクルト.スワローズ詩集」で明記された「村上春樹」は記号として各短編に一貫性やつながりを与えられる「特定のテーマ」であり、各短編における複数の語り手を「単数」に集約する装置だと考えられる。『一人称単数』の「一人称」は個人というレベルを超えた伝承可能な「記憶」を語り継ぐ語り手だと考えられる。
關鍵字 記憶;語り手;つながり;一人称;計量テキスト分析;記憶;敘述者;聯繫;第一人稱;計量文本分析;Memory;narrator;association;first person;metric text analysis
語言 jp
ISSN 1993-7423
期刊性質 國內
收錄於 THCI Core
產學合作
通訊作者
審稿制度
國別 TWN
公開徵稿
出版型式 ,電子版,紙本
SDGS 優質教育