村上春樹『騎士団長殺し』における絵画 ―回復との関係を中心に―
學年 109
學期 1
出版(發表)日期 2020-12-12
作品名稱 村上春樹『騎士団長殺し』における絵画 ―回復との関係を中心に―
作品名稱(其他語言) 村上春樹《刺殺騎士團長》中的繪畫-與復原之間的關係-
著者 葉夌
單位
出版者
著錄名稱、卷期、頁數 台灣日本語文學報 48,頁51-74
摘要 『騎士団長殺し』は「絵を描く」ことを職業にする画家を主人公とする作品である。これまで特権化されてきた「文章を書く」ことがとって変わられたのは「自己療養」に関わると考えられる。生活のために肖像画を専門とする画家となった「私」は、自分のかつて目指した抽象画が描けなくなってくる。これは「私」の健全な結婚生活に関係するものである。結婚生活に不満を感じない「私」は「自分のための絵画」を描く意欲を失ってしまう。「自己療養」をする必要のない「私」は「自己療養」の手段である「自分のための絵画」が描けないのも当然の結果である。免色という他者を受け入れることによって、自分の暴力性を認識した「私」は「自分のための絵画」を完成する。したがって、喪失からの回復もなり遂げる。これは恰も「騎士団長殺し」を描いた雨田具彦と同じようなプロセスである。『騎士団長殺し』において、暴カは死をもたらすカとともに、生に繋がる力でもある。「騎士団長殺し』における絵画は未来を繋ぐものだと考えられる。
關鍵字 絵画;回復;他者;自己認識;暴力性
語言 jp
ISSN 1727-2262
期刊性質 國內
收錄於 THCI Core
產學合作
通訊作者
審稿制度
國別 TWN
公開徵稿
出版型式 ,電子版,紙本
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機構典藏連結 ( http://tkuir.lib.tku.edu.tw:8080/dspace/handle/987654321/119829 )

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