ネイチャーライティングの観点から読み解く石牟礼道子『苦海浄土』―故郷との対話を中心に―
學年 104
學期 2
發表日期 2016-05-21
作品名稱 ネイチャーライティングの観点から読み解く石牟礼道子『苦海浄土』―故郷との対話を中心に―
作品名稱(其他語言)
著者 曾秋桂
作品所屬單位
出版者
會議名稱 日本比較文化学会第38回全国大会
會議地點 日本, 弘前
摘要 日本で有名な小説家池澤夏樹が編集した『世界文学全集』(全30 巻、河出書房新社)に、日本文学作品として、川端康成、大江健三郎、村上春樹の作品ではなく、石牟礼道子『苦海淨土』の一作品が取上げられ、第三集(2011)としてその列に加えられることになった。 岩岡中正は、公害の告発文学として知られた『苦海淨土』の作者石牟礼道子を文明批判者、反近代思想家としている。石牟礼道子は、一主婦として水俣病に毒害された故郷の水俣市(九州熊本県)の漁村の現状に目を向け、1969 年に『苦海浄土―わが水俣病』を発表し、以後『苦海浄土・第2 部「神々の村」』(2004)、『第3 部『天の魚』(1974)を加えて、一作品として完成した。現在、完成した作品として『石牟礼道子全集』第三巻、第四巻に掲載された『苦海淨土』を纏めて読むことができる。そこで、本発表では、特に創作が断絶し刊行が難しかった『苦海浄土・第2 部「神々の村」』(2004)を対象に、ネイチャーライティング(nature writing)としての読みを実践することにする。 ネイチャーライティング(nature writing)においては、特に「場所の感覚」が重要視されている。通常なら、人間がこの世に生を享けて最初に触れた場所は、「故郷」とされ、人間はそこに対して特別な感じを抱いている。本発表では、その故郷を、「場所」(place)、「空間」(space)、「居場所」の三つのトポロジー(topology)に分け、故郷との対話に焦点を当てて、ネイチャーライティングの観点から『苦海浄土・第2 部「神々の村」』(2004)を読み解いていく。
關鍵字 ネイチャーライティング;石牟礼道子;『苦海浄土』第2 部;故郷;対話
語言 jp
收錄於
會議性質 國際
校內研討會地點
研討會時間 20160521~20160521
通訊作者
國別 JPN
公開徵稿
出版型式
出處 日本比較文化学会第38回全国大会, pp.39
相關連結

機構典藏連結 ( http://tkuir.lib.tku.edu.tw:8080/dspace/handle/987654321/109636 )